小型で本格的精度【レーザーカッター】HAJIME CL1 PLUS
パソコンで作ったデータを、卓上の工作機械で具現化する。そんなアイデアを手軽にかたちに出来る時代が到来し、製造業以外のさまざまな業種、業界からも、モノづくりへの参画が見られます。
オーレーザーの HAJIME CL1 PLUS は、業務用レーザー加工機に並ぶ性能と高い安全性、またコストパフォーマンスをバランスよく兼ね備え、誰もが高性能なデジタル加工機器を手軽に使える世界を目指しリリースした、レーザー加工機です。
教育機関の教材やワークショップの素材、サイン看板やゴム印や名刺などの商品、ノベルティーや名入れ等の加工、アクリル板の写真彫刻やメッセージカードの作成等、様々なシーンでの需要が予想されます。
高品質なガラス製レーザー発振機を開発
CO2(炭酸ガス)レーザー加工機の心臓部となるレーザー発振器には、「金属・セラミック製」と「ガラス製」があります。
金属・セラミック製は、主に産業用レーザー機器に採用されている高性能な発振器ですが、非常に高額で重いユニットです。卓上で手軽に使用できる小型レーザー加工機に内蔵するには、コストパフォーマンスが悪くなってしまう問題がありました。
一方、ガラス製は消費電力も少なく軽量安価で、卓上タイプの小型レーザー加工機には最適なユニットです。しかしハンドメイドのユニットため、パワーやビームの質などの品質にバラツキが多く、また寿命が短いという問題もありました。
●CO2レーザー発振器の違い
タイプ | 40W ガラス製 | 40W 金属・セラミック製 |
励起方法 | DC放電 | RF放電 |
---|---|---|
寿命 | 短い | 長い |
重量 | 約 0.4kg | 約 7.0kg |
消費電力 | 約 200W | 約 600W |
ガス再充填 | 不可・新品交換 | 再充填可 |
ユニットコスト | 低価格 | 高価格 |
●オーレーザーガラス製発振器の消耗目安
※炭酸ガスの消耗年数はおおよその目安です。使用頻度、パワー、連続稼働時間により変動します。また未使用でも減少します。
彫刻および切断が可能な素材
分類 | 素材 | 彫刻 | 切断 | サイズ(厚み)目安 |
---|---|---|---|---|
合成樹脂 | アクリル板 | ● | ● | 切断 ~5mmまで |
● | ▲ | 切断 ~10mmまで | ||
プラ板(ポリスチレン) | ● | ● | 切断 5mmまで | |
ポリアセタール | ● | ● | 切断 5mmまで | |
ABS樹脂 | ● | ● | 切断 3mmまで | |
発泡ポリエチレン | – | ● | 切断 10mmまで | |
紙 | ケント紙 | ● | ● | |
画用紙 | ● | ● | ||
天然木材 | 桐/杉/桜/檜 | ● | ▲ | 切断 5mmまで |
チーク/メープル | ● | ▲ | 切断 5mmまで | |
黒檀/マホガニー | ● | – | 切断 3mmまで | |
成型木材 | MDFボード | ● | ● | 切断 5mmまで |
ベニヤ板 | ● | ▲ | 切断 4mmまで | |
コルク | ● | – | ||
ゴム | ラバーシート | ● | ▲ | 切断 0.5mmまで |
布 | 木綿 | ● | ● | |
ポリエステル | ● | ● | ||
デニム | ● | ▲ | ||
フェルト | ● | ● | 切断 5mmまで | |
皮革 | 本革 | ● | ● | 切断 3mmまで |
ヌメ革 | ● | ● | 切断 3mmまで | |
ガラス | 一般ガラス | ● | – | |
耐熱ガラス | ● | – | ||
金属 | アルミ ※要アルマイト加工 | ● | – | |
ステンレス ※要マーキング剤塗布 | ● | – | ||
石材 | 人造大理石 | ● | – | |
パワーストーン (オニキスなど) | ● | – | ||
貝 | 真珠貝 | ● | – | 彫刻 1mm以上 ※割れる可能性あり |
利用できる業界
▼教育機関やワークショップで利用できる加工例
▼サイン看板や印刷業界で利用できる加工例
▼ノベルティーや名入れ業界で利用できる加工例
▼各種ギフトやウエディング業界で利用できる加工例
▼アパレルやファッション業界で利用できる加工例
▼カフェショップや飲食業界で利用できる加工例
ファイル形式を選ばないレーザー加工
HAJIMEレーザー加工機の専用オペレーションソフトとして、HARUKA(Windows 64bit OS環境で動作)があります。
HAJIMEの制御とステータス管理、加工データの読み込みと出力はすべてHARUKAで行います。
AI・PDF・EPS・SVGのファイル形式であれば、彫刻パスと切断パスを一緒に保存したファイルを、HARUKAから直接開くことができます。これによりフリーのドローソフトで作成したデータでも、汎用性の高いPDFやEPSに保存することで、彫刻と切断をまとめて一度に実行することができます。もちろん、MACで保存したPDF・EPSファイルでも使用可能です。
ファイル形式 | 彫刻& 切断 | 彫刻 のみ | 切断 のみ |
Adobe Illustrator(.ai) | 〇 | ||
Adobe PDF(.pdf) | 〇 | ||
Encapsulated PostScript(.eps) | 〇 | ||
SVG(.svg) | 〇 | ||
Windows BMP(.bmp) | 〇 | ||
JPEG(.jpg / .jpeg) | 〇 | ||
Portable Network Graphics(.png) | 〇 | ||
PostScript(.ps) | 〇 | ||
HP-GL(.hpgl / .plt) | 〇 | ||
DXF [R12](.dxf) | 〇 |
Adobe IllustratorおよびCorelDRAW用に、専用プラグインを搭載しています。プラグインを利用することで、作成した加工データを保存することなく簡単にアプリのインターフェイスから彫刻、切断加工をまとめて一度にHARUKAへ転送することができます。
※IllustratorプラグインはCS6~CC2019バージョンのみ動作確認しています。他のバージョン、CS以前、CS~CS5.5は動作対応外です。
※CorelDRAW プラグインはX5、X6、X7、X8バージョンのみ動作確認しています。他のバージョン及び、Essentialsは動作対応外です。