パーテーションの種類と活用で安心と安全を

2022.01.12

感染対策

コロナウイルス感染症の第一波にさらされていた当初、どう対策を取れば良いのかの正解も定かではなく、ビニールの下げられたスーパーマーケットやドラッグストアには空になった棚が目立ち、全てのドアや窓が開け放たれた光景と、防護服の人々や白煙のような消毒剤を撒く様子など、海外から入ってくる不安な映像やニュースにより、誰もが不安に苛まれていました。

急ごしらえな感染対策として、あちらこちらに透明なビニールカーテンが、ベタベタとガムテープで吊り下げられる……そんな場合ではなかったとはいえ、インテリアに気を遣う人にとっては、最初の緊急事態宣言から数ヶ月のあの光景はまるで悪夢のようでした。

しかし、時間の経過と共に、少しずつ感染対策アイテムも製品化され、我々の目が慣れたことも相まって、店舗やオフィスのインテリアにも自然に馴染むようなパーテーションや、飛沫防止アイテムの使い方ができるようになってきました。

気軽に使えるデスクトップタイプのパーテーション

デスク固定タイプの既存のオフィスで、もっとも今までの導線を崩さずに取り入れられるのが、透明なアクリルタイプの自立式デスクトップパーテーションです。多少は声が聞き取りづらくはなりますが、着席した状態でもチームメンバーの顔が見えますし、ポストイットなどが貼れるので、なかなか便利です。

ただし、透明アクリルタイプのパーテーションは、ホコリや指紋が付くと目立ちます。衛生上の理由からも、マメに拭き掃除が必要ですが、アルコールが含有された消毒液で拭いていると、化学反応が起きて白く濁ったりひび割れが入ったりするので、使ってはいけません。また、ガラスクリーナーも使えません。拭き掃除をする場合は薄めた中性洗剤などを使ってください。

デスクトップを囲んで感染対策とプライバシー保護を実現

あまり他のメンバーとコミュニケーションを取ることの少ない業務、個人が集中して作業を行ったり、電話やオンラインミーティングが多いオフィスであれば、コの字型にスッポリとデスクの周りを囲う不透明のタイプがおすすめです。アクリルのパーテーションよりも防音効果があり、目隠しにもなるので集中力が高まります。

また、デスクに固定することができれば、デスク同士を離して設置することも可能ですので、隣の人との距離も保てます。感染症予防の効果があるとともに、社内での思わぬ情報漏洩を防ぐこともできます。

●コの字型デスクパーティション　不透明タイプ
セキセイ株式会社
デスクパーティションシキッター
4,180円 (税込）
自立式3面タイプ
折り畳み時：約幅600×奥行25×高さ470mm
使用時：約幅600×奥行430×高さ470mm

プライバシーと距離を保つ、あるいは社員一人一人が異なるクライアントを招いて相談やコラボレーションを行うような業務の場合には、床置き式パーテーションでぐるりと囲んで、本来広いオフィスを、個室オフィスや小さな会議室のようにレイアウトするという方法も、最近増えているといいます。

これまで、広いオフィスではデスクを並べる形で通常のデスクワークを行い、相談やコラボレーションの際には都度個室を予約して移動する、というスタイルをとっていた企業が、リモートワークを導入することにより、デスクワークスペースを排除。その空いたスペースを、すべて個室的に利用できるコラボレーションスペースへと変換するために、パーテーションは大変有効です。

足下や上部が開放されていることで、プライバシーの面では劣るものの、空調による室温の調整や空気の循環をスペース全体で管理できるため、会議室や個室に比べ低コストで運用でき、導線が管理しやすい、清掃が容易などの利点があります。また、将来再びオフィス構成が変わる場合にも、フレキシブルに対応できるのが魅力です。

自立型のパーテーションには様々なタイプがありますので、業務内容やオフィスの雰囲気にマッチするものを選べるのも魅力です。マグネットボードタイプやホワイトボードタイプなど、パーテーションとしてだけでなく、他の機能を盛り込んだ製品もあるので、使用したい一面は違うタイプにするといった組み合わせも自在です。