コロナと防災の時代だからこそ持ち歩くべき文房具がある

防災

コロナ以降、外で使う文房具にも使い方に変化が

コロナ禍の中にあっても、外出しないという訳にはいきません。そして、外出すると、思いの外、何かを書かなければならない場面に遭遇します。会社を訪問する際には、来社カードに名前などを書かなければならなりませんし、食事の際には、リストに氏名を書くことが必要なケースもあります。感染経路の確認のために、入場時に住所や交通経路を書かされる場合もあります。そういった時に、今までは、気軽に用意されている筆記具を使ったり、借りたり出来たのですが、こういう状況では、自前の筆記具を使うのがお互いのためです。実際、ペンをすぐに取り出せるポケットなどに入れておくと、外出時にとても助かるのです。

自前のボールペンを持ち歩く必要性の増加

ぺんてる CALME 単色油性ボールペン
ぺんてる|CALME 単色油性ボールペン

ぺんてる「Calme 単色油性ボールペン」165円。
ボール径は0.5mm、0.7mm。軸色は左からブルー、レッド、グレイッシュホワイト、カーキ、ブラックの5色。インクは基本的に黒だが、レッド軸には赤のインク、ブルー軸には青のインクを搭載。

そういった時に持ち歩くペンとしてお勧めなのが、ぺんてるの「カルム」です。このペン、基本的にはノック式の油性ボールペンなのですが、ノック音を抑えた設計になっています。しかし、完全に無音になるわけではなく、最小限のノックした時の感触が指に伝わるようになっていて、ノック式の操作感は味わえつつも、周囲に迷惑をかけないというペンなのです。単色のボールペンと3色ボールペン、2色+シャープペンシルの3タイプが用意されているので、用途に応じて選ぶことができます。

若い人を中心に、ノックのカチカチ音を不快に感じるという若い人が増えているというアンケート結果に答える形で、ぺんてるが新しい時代の普段使いとして作ったペンですので、価格も単色タイプで165円と一般的なノック式ボールペンの価格なのも嬉しい仕様。さらに、革っぽい風合いのグリップとマットな仕上げの軸は高級感があり、手にもしっくりとフィット。人前で大人が使えるデザインになっています。ノック音にしても、自分が周囲に迷惑をかけているかも知れないというストレスを軽減してくれるのが何よりの魅力。エナージェルで使われている低粘度のインクを使っているので書き味も滑らか。コロナ禍の中で持ち歩くペンとして良くできています。また、他の記事で紹介したゼブラのライト付きボールペン「ライトライトα」も、今、持ち歩くべきペンとしてお勧めです。

ゼブラ ライトライトα
ゼブラ|ライトライトα

ゼブラ「ライトライトα ライト付き油性ボールペン」660円。
ボール径は0.7mm。軸色は左からブラック/白ライト、ブルー/白ライト、ホワイト/白ライト、レッド/白ライト、ブラック/赤ライトの5種。インク色黒のみ、替電池は、LR626×2個、又はSR626(W・SW)×2個。

非常用のマーカーに最適な製品も登場

寺西化学工業 ガテン無敵マーカーPRO
寺西化学工業|ガテン無敵マーカーPRO

寺西化学工業「ガテン無敵マーカーPRO」オノ型253円、極太473円。
油性染料インク試用。インク色は黒と赤の2色。

コロナ禍だから持ち歩きたい筆記具としては、寺西化学の「ガテン無敵マーカーPRO」もお勧めです。油性マーカーペンなのですが、他の製品に比べても、とにかくインクの食いつきが良く、どんなものにもクッキリと黒い線が書けます。そして、この手のペンにありがちな、ガラス軸ではなく、金属軸でスリムなデザインなので、持ち歩いても邪魔になりません。

濡れたガラスやビニールテープなどにもしっかり書けるので、いざという時にも頼もしく、非常用のペンとしても、クリアファイルなどに名前を書いたり、会社の冷蔵庫に入れる私物にマーキングするのにも便利に使えるのです。こういうご時世だからこそ、鞄に入れておきたいペンなのです。特に極太タイプは、思った以上に太い線が書けますから、段ボール箱などに分類を書いたりする際も、分かりやすい文字が書けます。

書類を持ち歩くのも受け取るのも気を使う時代

キングジム「クリアーファイル チャックタイプ
キングジム|クリアーファイル チャックタイプ

キングジム「クリアーファイル チャックタイプ」A4サイズ6枚綴じ726円、12枚綴じ968円、A5サイズ12枚綴じ748円。表紙カラーは全5色。

また、人から受け取ったものを収納したり、こちらから相手に何かを渡す際にも、気を使わなければならない状況ですから、ファイルや鞄の仕切りにも気を使う必要があります。しかし、そうそう何にでも気を使っていては疲れてしまうので、とりあえず、人に渡したり、人から受け取ったものを分類して収納できるファイルを使いましょう。

キングジムの「クリアファイル チャックタイプ」は、クリアファイルが通常のポケットではなく、チャック付きビニール袋になっているもの。お風呂での学習や、工事現場などの粉塵が多い場所や、料理店などの油汚れが付きやすい場所での使用が前提になった製品だけに、防水、防塵、防汚の性能に優れているのが特長です。なので、頂いたものや書類は、いったん、このファイルの中に収納し、こちらから渡すものも、ここから取り出すようにすると、相手にも自分にも多少の安心感があります。鼻をかんだり口元を拭いたティッシュなども、先方で捨てるのではなく、このファイルに入れて持ち帰るようにしておくのも良いですね。ファイルタイプで6枚、または12枚のポケットが綴じられているので、頂いたもの、渡すもの、持ち帰るゴミなどを、それぞれ専用ポケットに整理することが可能。マスクケース的にも使えます。

書類だけでなく、サンプル品なども入れられるので、幅広い用途に使えますし、感染防止用途だけでなく、フィールドワークで入手したサンプルを分類して収納したり、コレクションの管理、家電やガジェットの説明書と付属品をまとめて保管するなど、日常での利用にも十分使えます。

抗菌は衛生意識のアピールとしても重要

プリントインフォームジャパン INFO NOTES 抗菌ふせんメモ帳
プリントインフォームジャパン|INFO NOTES 抗菌ふせんメモ帳

プリントインフォームジャパン「Info notes 抗菌ふせんメモ帳」75×75mmタイプ:242円、125×75mmタイプ:396円、どちらも100枚綴じ。色はイエローのみ。ドイツ製。

抗菌という意味では、プリントインフォームジャパンの「Info notes 抗菌ふせんメモ帳」は、さすがにドイツ製と思わせる、抗菌製品としてもフィールドメモとしても実用性の高い製品です。表紙が抗菌のノートなどは多く発売されましたが、この製品は、メモ用紙そのものが抗菌仕様。黄色ブドウ球菌、大腸菌などを紙面から除去しているだけなので、コロナウイルスに対しての効果は期待できないのですが、衛生に対する関心が高まっている現在、こういう製品を使うということに意味がある時代になっているのも確か。また、菌を除去して作られたメモ帳なので、製作工程でのウイルスの付着は、他の製品よりも起こりにくく、安心して使えるメモのひとつとして、信頼性が高いものと言えるでしょう。

75×75mmのふせんが100枚で220円という買いやすい価格なのも魅力的で、普段使いのメモをこれに替えたとしても、負担が少なく、しかし、衛生対策をしっかりと取っているイメージが得られるのですから、メリットの方が多いと言えるかも知れません。ゼロホルムな水溶性接着剤を使ったり、森林認証紙(FSC紙)を使っていたりと、環境への配慮も行っているあたりも、海外製品という感じですが、こういう流れは、今後の文房具のスタンダードになっていくのだと思われます。

音声メモ+テキスト化が新しい時代のメモ

ソースネクスト オートメモS
ソースネクスト|オートメモS

ソースネクスト「オートメモS」24,800円。サイズ:92×54×12mm、約80g。
最大録音時間:40時間(本体16GB)、2.83インチのタッチパネル型ディスプレイ搭載。

メモという点では、ゴミを出さない観点から電子ペーパーが注目されたりもしていますが、もう一歩進めて、ボイスメモを使うというのも手です。とはいえ、音声では後で見返すのも難しく、検索性も低いので、今一つ実用的ではありません。そこで、ソースネクストの「オートメモS」はいかがでしょう。この製品、基本的にはボイスメモです。ボタン一つで録音できる簡便な操作性が特長の製品なのですが、さらに、録音した音声は自動的にテキスト化されて、本体の画面に表示されるのが大きな特長になっています。

名刺より小さいサイズなのでポケットに入れておいて、メモが取りたくなったら録音ボタンを押して喋るだけです。wifiのある場所なら、その場で録音した音声はテキストに変換されて、本体に文字が表示されます。もちろん、テキストはスマホやPCと共有できますので、とにかく喋ればどんどんメモが取れてしまうわけです。もちろん、マスク越しに喋っても問題ありません。しかも、普通の速度で喋っても、かなりの精度でテキスト化されるし、テキスト変換速度も速いので、手でメモを取るよりも早いかも知れないほどです。テキスト化はサブスクリプションで有料なのですが、月1時間までは無料、月々980円で月30時間まで、また1,480円で10時間チャージできるので、サブスクリプションが嫌な方でも使いたい時だけ使うということも可能。

もちろん、リモート会議やミーティングなどの会話の文字起こしにも対応。クラウド対応、メモの登録件数無制限と、普段使いに十分なスペックです。音声の倍速再生やスロー再生も可能なので、文字起こし機能を使わずに、ボイスメモとしてだけ使っても、かなりの高機能です。鞄からメモと筆記具を出して、というような作業もいまひとつ周囲に気兼ねしてしまう状況だからこそ、こういうボイスメモ製品は、有効に使えるのではないでしょうか。本体に録音した内容が文字で表示されるのは、実際に使ってみると想像以上に快適です。文字起こしの精度も、立って殴り書きしたメモを判読するよりも読みやすいレベルには達しています。文字起こしのシステムはネット上にあるので、精度が上がればすぐに反映されるのも魅力です。

必要なものをまとめて持ち歩いて、そのまま環境として使うために

コクヨ|スタンドツールポーチ

コクヨ「スタンドツールポーチ」4,400円。
色は、ダークグレー、ライトブルー、ベージュの3色。外観:190×45×150mm、約125g。

これらの文房具をまとめて入れて持ち歩くなら、コクヨの「スタンドツールポーチ」がお勧めです。まあ、「ライトライトα」や「オートメモS」はポケットに入れておくことをお勧めしますが、それ以外の文房具類は、このポーチにまとめて入れておけば、出かける際に忘れにくく、ノマドやリモートワーク時には、デスクにこれとパソコンだけ出せば仕事の準備が完了といった環境を簡単に構築できます。

この手の製品も、今は色々と発売されていますが、この「スタンドツールポーチ」は、コクヨのスタッフが、コワーキングスペースやシェアオフィスで仕事をする人々をじっくりと観察し、さらに、社員へのアンケートなどを重ねて開発した製品だけあって、その使いやすさと細かい配慮は、群を抜いています。机の上に開いて立てて置けるポーチなのですが、まず、外観のサイズが190×45×150mmという、横長ですが立てて筆記具が入り、ポーチを開いた部分にスマホを横向きに置ける大きさなのが絶妙です。ちょうどハードカバーの単行本くらいの大きさで鞄への収まりも良好。そしてポケットが伸縮性のある素材で作られているので、ケーブル類などの不定形なものの収まりが良く、出し入れしやすいのに、内容物が飛び出しにくいので、カフェなどでも安心して使うことができます。道具を机の上に出しっぱなしにせずに使えるのも良いですね。筆記具、ハサミ、接着テープ、バッテリー、ケーブル、充電器、手帳が楽に入る容量の設計も上手くできています。派手すぎず、地味すぎないデザインも使う人をや場所を選ばないあたり、実用性に重点を置くコクヨならではの製品。外でも家でも会社でも同じ環境が共有できるポーチとして、今こそ用意しておきたい製品です。

結局、コロナや防災を意識して仕事をするというのは、これまでの自分の普段使いの道具を見直す機会になったのだと思います。その中で、普段持ち歩くものを改めて考えてみてはいかがでしょう。

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