大雨対策

大雨対策
防災

梅雨明けしたと思えないほどの大雨が続いています。線状降水帯など、大雨を降らせる気象条件も重なり、ゲリラ豪雨を上回る局地的で大量の雨量を観測することも増えました。単なる夕立、ゲリラ豪雨ではなく、運悪く濡れてしまった。ということで、諦めることもできますが、浸水被害や河川の氾濫などの被害を及ぼすほどになると、そうも言ってられません。
基本的には、浸水被害などのハザードマップなどから個人や企業のマイタイムラインを設定するということになりますが、台風など浸水など災害レベルに達するまでにある程度の時間があるものに対して、線状降水帯による大雨は急速に事態が進行することが対策を困難にしています。

ハザードマップ

多くの場合、線状降水帯に関する情報発表から数時間で被害が生じ始めるので、浸水しやすいエリアかどうかを事前にチェックしておくことが最も重要になるでしょう。その上で、急激に事態が進行することを理解したタイムラインの設定が必要となります。

オンプレミスのサーバーや機械、設備など浸水被害や水濡れなどを避けたい機材や書類などは、浸水レベルよりも高い位置に設置したり、移動する必要がありそうです。場合によっては、引っ越しをするなど浸水被害を受けにくい場所への移動も検討する必要がありそうです。
すぐに引っ越しなど移動が難しい場合には、データをクラウドにアップロードするなど、事前にバックアップや複製を別の場所にとっておくことが重要です。個人の場合には、身分証や保険の証書など水濡れや焼失などで失われると困るもの、再発行に時間がかかったり災害後にすぐに必要になる書類、家族の写真や思い出など再取得できないデータを多重化して起きたいです。企業は、BCPの観点で顧客データや進行中の作業データなどこれさえあれば、オフィスが使用できなくなっても事業継続できるデータなどを保存するなど、バックアップ、共有を進めておくとよいでしょう。

浸水被害の応急処置

最近聞いた浸水被害では、急に降った大雨が天井から浸水してきて部屋の備品などを濡らしたというものがありました。自宅なら不在時、オフィスなら退勤後に浸水してきたら対処のしようがありませんが、その場に立ち会っていれば応急処置をすることもできます。
たとえば、ゴミ袋や養生テープなどを工夫して浸水してきた水を被害が少ないエリアに受け流す、重要な機器や書類、棚をカバーするなどの対処が行えます。

ゴミ袋や養生テープ

ゴミ袋は、穴を開けて頭や手を出せば簡易的なカッパ、ポンチョになりますし、砂などを入れて口を縛れば簡易的な土嚢のように使うこともできます。
ゴミ袋の素材も、カサカサした素材の高密度ポリエチレン製は薄くても強度があり買い物袋などに適しておりますが、伸びにくい素材なので破れやすいデメリットもあります。低密度ポリエチレンは、つるつるした手触りで音がしにくい素材で柔軟性があるので避けにくく土嚢代わりに使ったり応急処置に使うなどにも向いています。
ゴミ袋のようなシンプルなアイテムは、防水の応急処置、カッパ、土嚢にとどまらず、その特性を活かして様々に使うことができます。

個人の大雨対策

マイタイムラインを設定して、どのタイミングでどう対処するというイメージがはっきりしている場合はもちろん、予想し得ない状況でも応用の幅が広いアイテムなら工夫次第で活用できるので、専用の防災アイテムをそろえられない場合でも汎用的なアイテムは備えておくようにしておきたいものです。
また、個人の対策としては、カバンの中身を防水ポーチなどで小分けにしておく、すくなくともモバイルバッテリーなど水に濡れて困るものは防水のポーチに入れるなどしておくと、不意の水濡れ、浸水でも最悪の事態を避けることができます。

防水ポーチ

バックパックなどの場合には、アウトドア用のザックカバーを使用することで濡れるのを防いだり、雨水の侵入を防ぐことができます。ここでも先に紹介したゴミ袋を防水ポーチやザックカバーがわりにすることが可能です。

ピックアップ記事

関連記事一覧