コロナだけじゃない、リモートワーク 環境の整備で災害に強い会社づくりを

リモートワーク
防災

新型コロナウィルスの対策としてリモートワーク が推奨されるようになり1年以上が経ちました。一時期は電車もガラガラで街の人影もまばらでしたが最近では電車も混むようになってきており休日の人出はコロナ前に迫る勢いです。

もちろん、出社したり現場に出ないと成立しない業務もありますが、リモートワーク で完結する業務も意外に多くあることに気づいたのも事実です。リモートワーク ができる人がリモートワークをすることで公共交通機関の負荷を軽減したり、出社や現場に向かう必要がある人の負担を軽減することにもつながります。

リモートワーク環境の整備はBCP環境の整備

新型コロナウィルスの対策として課題となったのがリモートワーク ですが、ワクチンの接種も始まりリモートワーク環境の整備はもう良いのではないかと思う企業も出てきているかもしれません。しかし、リモートワーク環境の整備は新型コロナウィルスの状況が落ち着いた後でも、様々な災害に対して効果的なBCP施策となります。

台風や大雪など不要不急の外出を控えたい事態でも業務遂行が可能

地震など大きな災害や今回のような長期間にわたる外出自粛が求められる事態でなくとも、大型の台風が接近している時や都心での数十年ぶりの大雪など、交通機関が麻痺するような天候の際は、不要不急の外出が求められてきました。

そのような時、社員を事前に泊まり込ませる会社、休みにする会社など対応が分かれましたが、リモートワークの環境があった企業は自宅作業ができる業務はリモートワークで対応し、災害対策など最低限の対応人員だけ出社させるなど効率的な対応ができた会社もありました。

年に数回、数年に1回の事態にコストをかけて対策するのはコストパフォーマンスが悪いですが、「リモートワークもできる」環境にしておいた会社は業務インフラの投資に含まれているので突発的な事態でも柔軟に対応できるというわけです。

「こんなことがあろうかと」リモートワーク投資が活きた新型コロナウィルスの状況

「災害」の中には、大地震や台風、大雨洪水などの自然災害の他に、新型インフルエンザの蔓延など感染症の蔓延、テロや戦争なども含まれていますが、多くの場合の「災害対策」、「防災」は、主に自然災害に対してのものでした。

自然災害の対策がメインの「防災」は、非常食やヘルメットを購入するなどわかりやすいものが多く、対策をした充実感も高いものです。それはとても重要なことで、推奨されることですが、業務持続可能な状態にするには「もう一手」対策が必要ということになります。

その「もう一手」が打てていた企業は、去年の緊急事態宣言の際に大きな混乱なくリモートワークへ移行でき、最低限の追加コストで対策を行うことができました。

企業は会社と社員の「マイタイムライン」を想定したBCP対策を

東京マイ・タイムライン

「マイタイムライン」を想定した対策の重要性は繰り返し案内していますが、個人の場合は、自分のタイムラインだけを考えていればいいですが、会社の場合には会社としてのマイタイムラインだけでなく、社員(やその家族)を含めたマイタイムラインが必要となります。

もちろん社員一人ひとりの詳細な対策まではフォローできませんが、会社としての事業継続を見据えた災害対策、防災計画の中に、社員の動きを想定しておくことや、災害発生から業務再開までのフローを構築しておくことで、それに伴う準備もできるので自然とその会社にとってのBCP対策が出来上がるということになります。

社内のテレワーク整備でご相談がある方や、「マイタイムライン」の想定、BCPを見据えた災害対策、防災計画の構築でお悩みの方は、お問い合わせください。

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